平安住一水の「竹雀」は、春日大社に所蔵される国宝大鎧が受け継ぐ意匠美を、現代に結ぶ代表作です。この大鎧は、神前に捧げられる工芸としての格式をまとい、日本甲冑の最高峰のひとつとして知られています。歴代の一水は、その象徴性と美意識に魅せられ、春日大社へたびたび足を運び、今日に至るまで研究を重ねてきました。そうした探求の積み重ねを背景に、伝統を深く汲みつつ、一水ならではの流麗な造形感覚で磨き上げられた「竹雀」は、一水を代表する作品として位置づけられています。